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BUNSEI SHOIN CO.,LTD

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取扱商品

データベース-Readex

Evans:NII-JUSTICE 共同購入コンソーシアム


NII-JUSTICE 共同購入コンソーシアムが 20194月 成立しました!
初期アメリカ刊行物史料集成 エヴァンス
America’s Historical Imprints, Series I: Evans, 1639-1800

コンソーシアム参加期限は2024年3月です。お早めにご検討ください。
人文・社会科学に必須の海外アーカイブ・データを、国立情報学研究所の日本国内サーバーに
収録し、そこから国内機関に提供するプロジェクトです。
この方式により、出版社の状況に左右されることのない永年の安定供給がお約束できます。
加えて、出版社への維持費がかかりませんので、大幅割引価格・一回のお支払のみで、
学術基盤整備として重要なデータベースが導入可能となりました。
      詳細はお問い合わせ下さい。お問い合わせ

国立情報学研究所、大学図書館コンソーシアム連合、Readex社の三者合意により、Evansは人文社会科学研究において必須の重要資料と認定され、“人文社会科学系電子コレクション”へ採択されました。
これに伴いEvansを、大学図書館コンソーシアム連合会員館に特別価格で提供するNII-JUSTICE共同購入コンソーシアムが成立、参加機関を募集しています。コンソーシアム募集期間中、大幅割引価格、一回のみのお支払いでEvansをご利用可能となります。
なお、これに先立ち、初期アメリカ学会様、アメリカ学会常務理事会様、日本アメリカ史学会様よりEvans採択の要望書が提出されています。関係各所のご尽力により採択に到ったことを申し添えます。

※ 国立情報学研究所が構築するサーバーにEvansデータ搭載予定。
※ 搭載後、そのサーバーへのアクセス費用は無料。
※ 2024年3月末までNewsBank / Readexサーバーへもアクセス可能です。
※ 導入価格、申し込み期限等は、文生書院までお問い合わせください。
※ 一ヶ月間の無料トライアル可能です。こちらのページからお申込みください。



対談 Evans Digital Collection 大西先生 × 増井先生【2018公開】

Evans × David D. Hall(ハーヴァード大学神学部名誉教授)【2020.03新着 全文はこちら】
「エヴァンズ・コレクションは、自身の研究を築きあげるための礎石です」

「基礎研究の分野横断的な視点を醸成するのに不可欠な史料集である。例えば政治・経済・文学・宗教などを貫く思潮を以前より探りやすくなる。このことで、アメリカ研究とヨーロッパ研究の架橋を目指すような研究の芽をはぐくむことも可能となる。これは日本における社会科学・人文科学全体の底上げに繋がる。」遠藤泰生(東京大学)

【様々なテーマ ~研究者の声から~】
・現代:トランプ大統領の支持基盤・福音派の歴史的動向。
・言語:現代英語の主流は米国英語。その言語学的見地。
・産業:アメリカ式大量生産の歴史的ルーツ。
・宗教:イギリスからアメリカへ渡ったピューリタンたち、日記文学。
・マイノリティ:黒人と奴隷貿易、先住民とペスト、女性移民。
・歴史研究の新潮流:カリブ地域を含めた環大西洋史=グローバル史。

Evansには160年以上にわたりアメリカで出版されたほぼ全ての刊行物:聖書、説教、詩、小説、演説、教科書、料理レシピ、地図、広告、カタログ、契約書、条約、法律、オペラ、旅行記などが収録されています。また、英語だけでなく、ドイツ語、フランス語、インディアンの言語であるアルゴンキン語などの資料も含まれています。これらにより・文学や歴史を超えた学問的領域の横断・テクスト資料と視覚資料という違った研究対象へのアプローチの横断・使用されている言語の横断が可能となります。
またEvansは、EEBO(Early English Books Online)、ECCO(Eighteenth Century Collections Online)と共に初期英語文献を形成すると考えられ、組み合わせて利用することで、大西洋グローバル研究の重要な基礎資料となりえるでしょう。コンソーシアムにより将来、EEBO、ECCOとの横断検索が可能になる予定です。

2019年1月時点Evans顧客リスト(557機関)

EvansTOP

チャールズ・エヴァンズ(1850-1935)は1933年、アメリカ合衆国で最初の出版物といわれる植民者のための宣誓書(1639年)から1800年までの書誌調査を終え、全12巻にまとめて刊行しました。完成された書誌目録は、17〜18世紀に於けるアメリカの生活に関わるおよそすべて網羅する完全な原典を収録しており、そこには36,000点以上もの文献が含まれています。大西洋両岸の関係、北米内外の政治動向と植民地の関係、奴隷制、植民地における人々の生活、法令の比較、各種図象など、政治、外交、宗教、文学、歴史、経済、工業、農業、産業、教育、地理、博物学さらには新聞、各種地図、エフェメラにいたるまで、あらゆる研究に対応する資料を提供します。

上記文献を収蔵するマサチューセッツ州American Antiquarian研究所とReadex社は、協力してこの膨大なコレクションの、デジタル化に成功しました(1,000以上の新たな資料も加えられました)。その特筆すべき特徴は強力な検索機能にあります。目標の資料を容易に探し出す多面的な検索機能は、膨大な資料群より丹念に抽出されたテキストによって全文検索を可能にしました。さらに、検索の結果得られた候補から、書誌情報を共有する資料を一覧することも容易です。資料の閲覧方法もディスプレイ上、印刷、PDF/TIFFでPCに保存と、様々な要望にお応えします。

Evansは、17〜18世紀アメリカのさまざまな側面についてリサーチを行うための決定的に重要な資料として、また移民を介在したイギリスおよびヨーロッパ大陸との濃密な関係を色濃く表したコレクションとして、高評価を受けてきました。このコレクションには160年以上にわたりアメリカで出版されたほぼ全ての本、パンフレット、ブロードサイド、エフェメラ等が所収されている。総数では36,000以上の印刷物:2,300,000ページに及びます。

17〜18世紀印刷物の広範性】
本シリーズは、広告、暦、聖書、ブロードサイド、カタログ、勅許状、定款、契約書、料理レシピー、エレジー、弔文、法律、地図、詩、ナラティヴ、小説、パンフレット、演劇、初等教科書、説教、オペラ、歌謡、演説、教則本、トラクト、旅行記、条約、他。

【特徴】
◆ 17〜18世紀にアメリカで出版された本、パンフレット、ブロードサイドのほぼ全てを所収している。
◆ チャールズ・エヴァンズとロジャー・ブリストルによる書誌目録から、36,000点以上を収録。
◆ アメリカ古書協会(American Antiquarian Society)との協力により出版された。

Early American Imprints  『初期アメリカ刊行物資料集成』を推す

マサチューセッツ州中央部のウースター市にあるAmerican Antiquarian Societyは、アメリカ合衆国屈指の優れた研究所であり、そこに所蔵されている文献には、1639年から1800年以前のアメリカで出版された印刷物すべてを網羅したCharles Evansによるビブリオグラフィーと、それに続く1819年までのShoemakerの文献目録に基く膨大な文献コレクションがある。いわば、アメリカ合衆国の国書総目録とでもいえる蔵書で、総称してEarly American Imprintsと呼ばれるが、研究者は隣接する宿泊施設に滞在しながら、これらの貴重な第一次資料を調査できるのである。

もっとも、資料そのものは、損傷を防ぐために透明プラティックのカヴァー越しに閲覧し、記録を取る際もペンの使用は許されず備え付けの鉛筆使用が求められ、電子複写は資料の損傷を防ぐために許可されない。そこで、結局はすべての資料が納められたマイクロフィッシュを利用することになるが、それなら、どこか別のところで、このマイクロフィッシュ化されたコレクションを調査する環境とあまり違いはない。日本でもいくつかの研究所がこのマイクロフィッシュ化されたエヴァンズの資料を所蔵していて、それらを電子複写することで資料を手にすることは可能である。

しかし、近じか、このエヴァンズによる資料集成のうち1800年以前のすべての資料のデジタル化が完成を迎えようとしている。それによってインターネット上での配信が可能となり、日本では販売代理店である文生書院を通して、日本の図書館や研究所にいながらにしてこの一次資料のすべてにアクセスできる道が開けようとしている。

この資料は17、18世紀の外交、政治、宗教、文学、音楽、説教などありとあらゆる文化、生活の分野を網羅し、事件としても、魔女裁判、大覚醒運動、アメリカ独立革命、合衆国連邦憲法制定など重要な事件についてさまざまな視点からの資料をすべて調査することができるのである。新聞、アルマナック、ブロードサイド、といった民間の一般情報メディアや、説教、自伝、詩、児童書、教科書、地図など初期アメリカの姿を如実に提示する資料は、その数三万六千点。総計二四〇万図像にのぼる資料へのアクセスが可能となるのである。しかも、英語ばかりでなく、オランダ語、フランス語、原住民の共通語であったアルゴンキン語など、言語的にも多様であった初期アメリカの様相がたやすく調査できるのである。

膨大な資料を蔵書として入手するのではなく、それらにインターネット上でアクセスすることで、第一次資料にもとづくオリジナルな研究調査に道が開かれることになれば、大変喜ばしいことである。

国際基督教大学
大西直樹

Naoki Onishi Professor

Field of Specialization : American and English Literature
Current Research :

Culture, religious and racial interrelations in the British colonies in 17th-century New England. Cultural relationships between Japan and the United States in the late 19th century. The poetry of Emily Dickinson: its society and culture.
Education : B.A., M.A., Ph.D. (ICU), B.A. (Amherst)

対談 大西先生 × 増井先生 全文はこちらよりご覧ください。
https://www.bunsei.co.jp/evans-interview/
増井 「Evans」でのリサーチを、宿題として課していらっしゃるんですよね。
大西 リベラル・アーツとして、一次資料を使う興奮とか醍醐味、古いものに対する感覚の養成といった経験を得ることは、きっとその後の人生を味のあるものに変えてくれますよ。

増井 そもそも、現代英語の主流がアメリカ英語になっていることを考えれば、初期アメリカを理解せずしては何もわからないわけですよね。本質的なところ、最初の部分を無視してしまうと、目の前にある現象しか見えなくなってしまう。
大西 初期アメリカの宗教性が理解できないと、トランプが、福音派の人たちの熱狂的支持を得ているかもわからないわけですね。
増井 大西洋ということでいえば、もうとつが奴隷貿易。そこもイギリス人があまり見たがらないところですけど、わたしたち日本人は一度リタッチしたところから進めていけますので。
大西 増井先生もよくおっしゃるけれども、そういうイギリス帝国の植民地に発生している事象には、環大西洋の帝国史という視座が必要です。
増井 「Evans」によって、日本から新しい学問の方向性が打ち出せれば面白いですね。わたしたちもさまざまな機関に働きかけて、共同購入を考えているところです。
大西 共同購入したいと思っているところ、多いんじゃないですか。今後、日本の「Evans」は、ヨーロッパ関連のアーカイブスを含めた横断検索を目論んでいるそうですから期待しましょう。


大西 直樹(おおにし・なおき) 国際基督教大学特任教授 : アメリカ文学・アメリカ学
■学歴
 国際基督教大学教養学部人文科学科
 国際基督教大学教育研究科
 アーマスト・カレッジ英文科
 国際基督教大学比較文化研究科
■主要著書・訳書・監修書
 『エミリ・ディキンスン アメジストの記憶』(彩流社、2017年)
 『私の好きなエミリ・ディキンスンの詩』(共著、金星堂、2016年)
 『デイヴィッド・ホール著『改革をめざすピューリタンたち』』(彩流社、2012年)
 『エミリ・ディキンスンの詩の世界』(共著、国文社、 2011年)
 『ニューイングランドの宗教と社会』(彩流社、1997年、2004年)

増井 志津代(ますい・しつよ) 上智大学 教授 : 初期アメリカ文学・思想・宗教史
■学歴
 同志社大学 文学部英文学科
 ホイートン大学 大学院神学部教会史専攻(MA)
 マサチューセッツ州立大学 アマースト校大学院英文学専攻(MA)
 ボストン大学 大学院アメリカ・ニューイングランド研究課程(PhD)
■主要著書・訳書・監修書
 『環大西洋奴隷貿易歴史地図』(翻訳、東洋書林、2012年)
 『キリスト教のアメリカ的展開継承と変容』(共著、上智大学出版、2011年)
 『植民地時代アメリカの宗教思想ピューリタニズムと大西洋世界』(上智大学出版、2006年)
 『史料で読むアメリカ文化史1、植民地時代:15世紀末-1770年代』(共著、東京大学出版会、2005年)

Evansに寄せられた声

遠藤泰生(東京大学)
① 英語以外の出版物も含まれること。もともとポリグロットな世界であった北米植民地初期の状況を誠実に反映する史料集になっている。その点、英国出版物集成とは必ずしも重ならない史料集と言える。
② Evansには含まれない新聞電子データ(Early American Newspapersなど)とあわせれば、ほぼ北米植民地の全出版物をカヴァーできることになる。
③ 電子データであるので、言葉単位の史料検索が可能となり、基礎研究の分野横断的な視点を醸成するのに不可欠な史料集である。例えば政治・経済・文学・宗教などを貫く思潮を以前より探りやすくなる。このことで、アメリカ研究とヨーロッパ研究の架橋を目指すような研究の芽をはぐくむことも可能となる。これは日本における社会科学・人文科学全体の底上げに繋がる。
④ 史料集を使うことが予想される学生、研究者には、狭義のアメリカ研究者に限らず、近世・近代イギリス史研究者、植民地で出版されたスペイン語、フランス語、ドイツ語などをリサーチ言語として使用する近世・近代ヨーロッパ研究者全般が含まれる。

大塚寿郎(上智大学)
米国の大学で調査を行うときに感じる、日本の大学との大きな差のひとつが、デジタル・アーカイブへのアクセスのよさである。この点は日本の大学の国際化にとって立ち後れている点と言わざるをえない。一大学で導入が難しいデータベースを、コンソーシアムの形で導入することによって多くの研究者が恩恵を被ることは言うまでもない。
領域的にも地理的にも横断や越境、あるいは研究の枠組みそのものの再考を前提とするグローバルな研究は、研究者が制約を受けない環境を整備することが必要となる。初期アメリカの研究の場合も、Evansのデータベースはこの意味で利用価値が高い。研究者が日本にいながらにして、米国の研究者と同様に地理的に離れた複数の物理的アーカイブに所蔵されている領域横断的な資料にアクセスできるメリットは計り知れない。また、網羅されている史料・資料のジャンルは、文学や歴史を超えた学問的領域の横断、テクスト資料と視覚資料という違った研究対象へのアプローチの横断、使用されている言語の横断を可能にしてくれる。たとえば、これまでであれば多くの時間と労力を費やしても不可能なことさえあった、広告、ブロードサイド、カタログ、地図などを複数一挙に比較分析することさえ可能である。それを充実した検索機能を通して行うことができる研究者にとってのメリットはもとより、将来日本の研究界を担う大学院生たち、また学部学生たちが優れたデジタル・アーカイブを利用した研究方法を学ぶことで、新しい研究の可能性を発掘する手段を手に入れることになるであろう。将来への学問的投資としても大きな意味をもつものである。

佐久間みかよ(学習院女子大学)
デジタル・アーカイブ資料の充実は日本の研究機関において急務であると考えます。出張調査などの時間的制約が増している昨今、同様の資料を常時図書館などで検索することが可能になることで研究の精度があがることは間違いありません。今回のEvans Collectionは、アメリカで出版された初期の書物だけでなく、一般に流通したパンフレットなど広範囲の資料を含んでおり、アメリカ研究に携わる者のみならず、歴史・文学など人文系の研究者がアメリカに関わる資料で一度は必要を感じる資料が収録されています。それらが充実した検索機能により、より速く、そして多様なものを入手できるようになっています。資料と検索機能は研究の両輪ともいえますが、信頼できる資料を充実した検索機能により入手できることも今回のEvans Collectionの特徴だと思います。研究者、院生のみならず、学部学生にも、Evansの検索によって出会った資料から、新たな歴史認識を得られる機会を与えることができると考えます。
またデジタル化された資料の活用により、ビジュアルに過去の歴史や文化と出会う機会を与えることも考えられ、これらの研究成果の公表を通じて、広く国民にアメリカそして歴史そのものへの興味をおこす契機をつくりだし、その研究の意義を訴える有効な活用へとつながると考えます。

ミシガン大学TCPプログラムについて 

 米国ではReadex は主に研究者向けの歴史一次資料を扱うオンライン・リソース会社として一定の評価を得ています。ミシガン大学のTCP(The Text Creation Partnership:初期歴史資料のテキスト作成プロジェクト)では、CengageのECCO(Eighteenth Century Collections Online)、ProQuestのEEBO(Early English Books online)と共に、Readex社のEarly American Imprints Series I:Evansが取り上げられ、標準化/デジタル化の事業が進められています。

ミシガン大学TCP ホームページ

Evans-TCP: Evans Early American Imprints http://www.textcreationpartnership.org/tcp-evans/

Evans-TCP is a partnership among the TCP, NewsBank/Readex Co., and the American Antiquarian Society to create 6,000 accurately keyed and fully searchable SGML/XML text editions from among the 40,000 titles available in the Evans Early American Imprints Collection.

EEBO-TCP: Early English Books  http://www.textcreationpartnership.org/tcp-eebo/

EEBO-TCP is a partnership with ProQuest and with more than 150 libraries to generate highly accurate, fully-searchable, SGML/XML-encoded texts corresponding to books from the Early English Books Online Database.

ECCO-TCP: Eighteenth Century Collectons  http://www.textcreationpartnership.org/tcp-ecco/

ECCO-TCP is a partnership with Gale, part of Cengage Learning, to produce highly accurate, fully-searchable, SGML/XML-encoded texts from among the 150,000 titles available in the Eighteenth Century Collections Online (ECCO) database.

販売総代理店 文 生 書 院

ご照会・ご質問は mail ( info@bunsei.co.jp ),Tel (03-3811-1683) または Fax (03-3811-0296) でお願いいたします。




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