Loading...

BUNSEI SHOIN CO.,LTD

サイト内検索※webshop商品は検索対象外








【年末年始についてのお知らせ】12月28日(水)から1月5日(木)までのご注文は、1月6日(金)より順次在庫のご案内および発送をさせていただきます。
 遅れが生じますこと、深くお詫び申し上げます。期間中は何かとご迷惑をお掛けいたしますが何卒ご了承の程お願い申し上げます。

文生書院の本

復刻版政治・法律・経済・社会満州・朝鮮・台湾・樺太

外地法制誌


「外地法制誌」復刻版

昭和30~45年  全13冊  A5版  上製本

¥165,000(¥150,000 税別)

 

line3

外務省条約局編『外地法制誌』公刊によせて
東海大学法学部教授 国連国際法委員会委員小木曽本雄

旧大日本帝国(以下、旧帝国と称する。)において、明治憲法施行後、新たに旧帝国領域にくみした、「台湾・樺太・関東州・朝鮮・南洋諸島」は、『外地』と呼ばれ、憲法施行前からの領域であった『内地』と区別された。

第二次世界大戦により、敗戦国となったわが国外務省は、当時、日本国との平和条約発効(昭和二七年四月二七日)を三、四カ月後にひかえ、外地関係法令の効力とその整理ないし整理の善後措置について、外務省としての有権的解釈の決定が迫られていたなかで、成案を固める必要上、省内関係官合同会議を開催し、また内閣法制局、法務省、民・刑事局、行政管理庁等の主務官の意見を徴し鋭意研究につとめ、戦後まもなく各外地残務整理事務所長(朝鮮、台湾、関東局、樺太)が共同で、それぞれ地域の治績誌編集を外務省に要望していた状況のなかで、外務省は、講和発効を機としてこれを『外地法制誌』(以下、本誌と称する。)の名で、
  (一)外地関係法令整理の善後措置を考究する基本的知識に資する。
  (二)五〇年間に及ぶ日本の外地統治の史実を、統治方式の最大事項たる法制の
側より説き、実質的には統治誌として後世に伝える。

等を目的として昭和三〇年七月から昭和四四年一月にわたって編纂刊行したのである。

本誌は、第二次世界大戦終戦当時に存立し、有効であったすべての外地関係法令だけでなく、まず基本的概念を得るために、徳川幕府末期以来の条約、協定類を集め、これを地域別、年代順あるいは事項別に件名を摘記した法律・制令・律令そして勅令等に分類すると同時に、かつて拓務省で刊行した『内外地法令対照表』を参照しながら外地基本法をはじめ、外地官署官制の全文、外地長官の発した制令、律令、主要府令、庁令等の件名を羅列明記した、外地法の何なるかを鳥瞰できる資料となっている。もっぱらわが国最初の『外地』である台湾は、憲法上、種々複雑な問題が、長年にわたって国会や学者の間で論じられ、特に、律令基準法については、多くの論説が発表されている(例えば、山崎丹照著『外地統治機構の研究』、中村哲著『植民地統治法の基本問題』等々)。

本誌は、前述のとおり旧帝国諸外地の諸法を各地域別に諸分野にわたり体系的な構成の上にまとめられたものであり、すでに単一の資料として、公刊されているもの以上の洩れなき資料の淵源と言っても過言ではなく、『外地法制』全般を一望に俯瞰できる多角的視野及び全期間を眺望する長期的視野を得られることにより、現在の命題であるアジアの中の日本を再評価する基本資料として、本誌の本領は無限大に発揮できると確信する。

現在編纂後、約三〇年を経過し、諸官庁・大学・研究所等の機関ならびに諸研究者から、本誌入手希望の強いことに鑑み、法制史をはじめとして政治史・日本史・アジア史等の諸研究者の便をはかるために外務省の承諾のもと、国際法史の研究者である小林勇之助氏が中心となって、刊行手続き、資料収集ならびに再編集を進め、株式会社文生書院の協力により複刻公刊することとなった。

本誌、全一三巻の刊行は、誠に時宜を得た企画として、喜びに耐えない次第であり、ここに本誌の公刊に携わった者を代表して、我々の推薦の言葉としたい。

平成二年六月

line3

「外地法制誌」復刻版の構成

第1巻 外地関係法令整理に関する善後措置について 昭和30年度刊行分
  日本旧領域に関係のあった条約(第1部) 昭和30年度刊行分
第2巻 外地法令制度の概要(第2部) 昭和32年度刊行分
第3巻 台湾の委任立法制度(第3部の1) 昭和34年度刊行分
第4巻 律令総覧(第3部の2) 昭和34年度刊行分
第5巻 日本統治下50年の台湾(第3部の3) 昭和39年度刊行分
第6巻 台湾ニ施工スヘキ法令ニ関スル法律の議事録 (第3部付属) 昭和41年度刊行分
第7巻 制令(第4部の1)前編 昭和35年度刊行分
第8巻 制令(第4部の1)後編 昭和36年度刊行分
第9巻 日本統治時代の朝鮮(第4部の2) 昭和45年度刊行分
第10巻 委任統治領南洋群島(第5部)前編 昭和37年度刊行分
第11巻 委任統治領南洋群島(第5部)後編 昭和38年度刊行分
第12巻 関東州租借地と南満洲鉄道付属地(第6部)前編 昭和41年度刊行分
第13巻 日本統治下の樺太(第7部) 昭和44年度刊行分

 

line3

【関連資料 ご案内】

お問い合わせ
  • 『外地法制誌 』
  • 165,000円(税込)

カートの中

カート内の商品 0

合計金額 0

カテゴリー一覧へ