目次 (抄)
序論 10
第一部:大航海時代におけるキリスト教共同体の拡大
第一部の始まり 54
第一章 中世の両権論とスアレス理論 61
第一節 中世の両権論 61
第二節 スアレスの両権論の基本型 89
第二章 インディアス問題とスアレス ― 1580年代におけるスアレスの講義ノート ― 98
第一節 アレクサンデル6世の贈与大教書から1512年ブルゴス会議まで 100
第二節 ビトリアやソトとその先行者 108
第三節 セプルベダとラスカサス 124
第四節 バリャドリード論争後 141
第五節 スアレスの1580年代における理論 149
第二章のまとめと意義 173
第三章 東アジア布教とスアレス ― 1594年の書簡から死後出版まで ― 176
第一節 16世紀後半から17世紀初頭までの東アジア布教の展開 ― 日本の場合 ― 179
第二節 東アジア布教におけるスアレスの位置付けと影響力 182
第三節 東アジア布教によるスアレスの布教論の発展 ― チナ事業 ― 189
第四節 東アジア布教によるスアレスの布教論の発展 ― 日本の迫害 ― 210
第三章のまとめ 276
第一部のまとめと意義 279
第二部:宗教改革におけるキリスト教共同体の防衛と再建
第二部の始まり 282
第四章 聖務停止令論争とスアレス
― 1607年の『ヴェネチアが侵害した聖職者の免除について』 ― 285
第一節 聖務停止令の歴史的背景 286
第二節 聖務停止令論争の思想的背景と大枠 290
第三節 聖務停止令論争の展開 306
第四節 スアレス 346
第四章のまとめと意義 382
第五章 忠誠宣誓論争とスアレス ―『信仰の防衛』を中心に ― 387
第一節 忠誠宣誓論争の歴史的および思想的背景と大枠 387
第二節 忠誠宣誓論争の展開 401
第三節 スアレス 454
第六章 宗教改革と大航海時代の思想的な影響関係― 忠誠宣誓論争の下で ― 493
第一節 新世界等に関する情報の流通 494
第二節 地理的ないし空間的普遍性というカトリック性の基準 501
第三節 異教君主とキリスト教君主に対する教皇権 509
結論 541
本研究の意義(1)― スアレス研究の観点 ― 541
本研究の意義(2)― 近世両権論研究の観点 ― 545
最終的結論と意義および今後の課題 548
補論 17世紀初頭におけるスアレス批判の様相 554
第一節 スペインとローマの黒い伝説 554
第二節 スアレスの『信仰の防衛』に対する批判と弁護 562
あとがき 599
参考文献 602
事項索引 636
人名索引 656
|