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付属　ブックレット　

『明治・大正口絵作品と書物のはなし』

『口絵に魅せられて』 山田奈々子（口絵研究家）8
口絵に魅せられ、在住のアメリカの図書館を巡ったこと、海外での口絵研究事情と、朝日コレクションについて述べる。

『鏑木清方と鰭崎英朋』 松本品子（弥生美術館 学芸員） 10
挿絵界の両雄、鰭崎英朋と鏑木清方。日本画家として画壇で高い地位を得た清方と、生涯挿絵画家として生きた英朋。二人の作風と人生を比較を比較する。清方にとって泉鏡花、英朋にとっての柳川春葉、特にそのベストセラー「生さぬ仲」の口絵について解説。

『挿絵・口絵画家としての梶田半古』冨田章 12

『大衆メディアの中の口絵』 土屋礼子（早稲田大学） 18
読書の中で絵が占める役割と重要性について、明治期の印刷、メディア、文化の側面から述べる。明治期の読者にとって、一枚の木版口絵がどれほどの役割を果たしていたのか。

『The men who made the kuchi-e』 David Bull（木版版画家）24
日本の木版画に魅せられた英国人の木版版画家、デービッド・ブル氏が、江戸期の浮世絵で培った技術をもった職人たちに明治以降待ち受けた運命と、彼らが作った明治期の口絵のすばらしい技術について述べる。

訳：口絵を作った人たち 久松健一（明治大学） 27

『和本から継続する書籍の絵画表現明治期印刷技術の転機と口絵の本』
橋口侯之介（誠心堂書店店主）30
日本から和本が消えた明治20年の印刷技術の問題を述べる。

『口絵・挿絵の印刷』 山田俊幸（日本デザイン遺産＆イマジュリィ遺産アーカイブス代表） 36
明治期、特に日露戦争以降、日本の石版技術は急速に発展した。木版画から石版画への移行の技術的歴史と、当時の大衆が石版画に望んだ表現とは。

『明治の新聞小説は朝ドラだ』 林 丈二（作家・イラストレーター）42
口絵のついた本、明治期のベストセラー本を明治人はどのように迎えたのか。渡辺黙禅が「都新聞」に連載した「堀のお梅」の投書欄から、当時の読者の熱狂ぶりを生の文で伝える。

『村井弦斎と「日の出島」』 河内 紀（記録作家）48
多くの画家が口絵を描いた村井弦斎の「日の出島」シリーズについて、その人気の理由と作家村井弦斎の戦略を述べる。　

あとがき 56

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「初雷」文芸倶楽部　17巻8号、博文館　明治44年6月

「月下之美人」文芸倶楽部　2巻7編、博文館、明治29年6月

「豊島嵐」福地桜痴著　春陽堂　明治28年

「五月雨」文芸倶楽部　8巻8号　博文館　明治35年6月

「忠勇　初浦尾上之助」玉田玉秀斎　松本金華堂　明治44年

「外科室」泉鏡花著　文芸倶楽部　1巻6編　博文館　明治28年6月