― 在庫 ―
ワーグマンが世界に発信した「幕末・維新期の日本とアジア」
Japan, China, Hong Kong and Philippine
180 Illustrations from ILLUSTRATED LONDON NEWS
Years 1857-1878. Folio, blue buckram box.
¥1,200,000 【税別】
1862年(文久2年)に横浜で漫画雑誌「JAPAN PUNCH=ジャパン・パンチ」を創刊したことで著名な Charles Wirgmanチャールス・ワーグマン(1832-1891)がIllustrated London Newsの極東特派員兼画家(美術通信員)として活躍していた1857-1878年の間に同誌に掲載された「日本・中国・香港・フィリッピン」に関する挿絵・図版180枚(Illustrated London Newsの原葉)のコレクションです。
180枚の内、1860年10,11月の号にある3枚の図版にはワーグマンの名前がプリントされています〔本コレクション72,74,75番〕。1864年以降のものにはBedwell, Lawrenson, Regameyによるものが9枚程確認されていますが、その他Sketch by our special artistとプリントされているもの多数あり、それらはワーグマンによるものか又は彼が関わっているものと見られています。
ワーグマンは1861年3月に来日し横浜に居住しました。イギリス公使オールコック一行に同行しましたが、同年7月5日に発生した浪人たちによる「東禅寺襲撃事件」のニュースをILN誌の10月12日号に掲載(本コレクションNo.96)し、後にそれを水彩画に残して有名になりました。 また「ジャパン・パンチ」誌の挿絵は「ポンチ絵」と呼ばれ文明開化の一風物となりました。彼は日本人女性小澤カネと結婚。日本の近代画家達を数多く養成しました。1891年〔明治24年〕横浜で死去。
19世紀において、世界に向けて現代のテレビの役割を果たしたのが、イギリスの雑誌 The Illustrated London News と The Graphic〔創刊1869年〕のふたつの Pictorial Pictorial Journalism 誌でした。ILN誌は1842年に Herbert Ingram によってロンドンで創刊されました。イラストには美術通信員によって描かれた素描をもとに作成された木版が使用されました。記者達は世界中のあらゆる地域における事件のニュースを発信しましたが、ILN誌を営業的に成功させたのは製紙技術の進歩でした。
本コレクションは、ILN誌のオリジナル版から抜き取った原葉の儘で、製本されていません。従って、展示会等のディスプレーや博物館・各種歴史館・ホテル等での装飾用にも利用が可能です。


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