

東亜同文会は1898年に「東亜会」と「同文会」合併、「興亜会(亜細亜協会)」、
「東邦協会」「善隣協会」の一部を吸収合併して発足しました。上海に設立された
東亜同文書院の経営母体でもあり、1898年(明治31年)から1946年(昭和21年)に
かけて1946年(昭和21年)まで活動した民間外交団体及びアジア主義団体です。第
五代会長近衛文麿が第二次世界大戦後の1945年12月に自殺し、これを受けて東亜同
文会は自主解散しました。
本誌は1900年4月より1910年6月まで東亜同文会により発行された『東亜同文会報告
の第5回から第132回(全128冊)の影印復刻版です。内容は辛亥革命直前までであり
、同会の清、朝鮮を中心とした教育文化の交流と多彩な学校経営事業や上海、天津
、南京、福州、広東、漢口、京城、平壌、ウラジオストック等の地域時事情報収集
を伝える貴重な資史料です。尚、本誌の「第1回~第4回」は発行が確認されていま
せん。