東密とは広くは、真言宗に伝わる密教のことです。対して天台宗に伝わる密教は台
密と呼びます。空海が東寺を根本道場として以来、この名は東寺の密教の略称とし
て使用されました。空海から真雅、真然、源仁と伝え、源仁の門下に益信(やくし
ん)、聖宝(しょうほう)が出て、益信の末流から10世紀初めに広沢流、聖宝の末
流から小野流が出ました。本書はその醍醐流、広沢流、小野流に秘法を伝授した証
拠として弟子に授与する書状が全22冊にまとめられています。
東密諸法流印信類聚 全22巻 欠1冊(第14巻別冊5広沢流1)
和田大円相承 東方出版 昭63~平3
B5判 上製 函