※記載順：名称、所在地、種類、建立年代、指定年代、現在の指定（国宝、重文）、修理年代、特徴。

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國寶瑞龍寺總門佛殿及法堂修理工事報告

同修理事務所編　1938刊

■瑞龍寺総門
寺院、富山県高岡市
江戸時代建立（明暦=1655～58頃）
昭和３年指定、現重文
昭和10～12年解体修理
三間薬医門

■瑞龍寺仏殿
寺院
江戸時代建立（万治2年=1659）
明治42年指定、現国宝
昭和10～12年解体修理
方三間裳階付の禅宗様仏堂、近世の禅宗様を代表する建築。

■瑞龍寺法堂
寺院
江戸時代建立（明暦元年=1655）
昭和３年指定、現重文
昭和10～12年解体修理
正面11間側面10間、内部を六室に分ける方丈形式の法堂で、曹洞宗法堂の代表的な建築。
瑞龍寺は江戸初期の本格的な曹洞宗伽藍を持ち、他に山門や回廊などが現存する。

國寶妙成寺書院及鎭守堂修理工事報告・経堂維持修理工事報告

同修理事務所編　1938/1941刊

■妙成寺書院
寺院、石川県羽咋市
江戸時代建立（万治２年=1659）
大正６年指定、現重文
昭和13年解体修理
正面15.0m、側面14.0m、柿葺。

■鎮守堂（現名称三十番神堂）
寺院
慶長19年（=1614）建立
大正６年指定、現重文
昭和13年解体修理
三間社流造、向拝正面に唐破風が付く。

■経堂
寺院
江戸時代（寛文10年=1670）建立
大正6年指定、現重文
昭和13年解体修理
正面三間、側面五間。妙成寺は本堂（慶長9年=1604）以下、各種の建築が揃う、日蓮宗の代表的な伽藍である。

國寶神明宮社殿修理工事報告書

同修理事務所編　1939刊

■神明宮社殿（現名称仁科神明宮本殿）
神社、長野県大町市
江戸時代中期建立
昭和11年指定、現国宝
昭和13～14年解体修理
正面三間、側面二間で、伊勢神宮の形式である神明造の最古の建築。

國寶白山社奥社本殿修理工事報告書

同修理事務所編　1940刊

■白山社奥社本殿
神社、長野県飯田市
室町時代建立（永正６年=1509）
昭和９年指定、現重文
昭和14年解体修理
三間社流造、組物などに地方色が強い。

國寶建造物定光寺本堂維持修理報告書

同修理事務所編　1940刊

■定光寺本堂（仏殿）
寺院、愛知県瀬戸市
室町時代建立（明応２年=1493）
大正15年指定、現重文
昭和12～13年解体修理
方三間裳階付の本格的禅宗様仏殿の一つ、上層の組物と屋根は昭和修理の補足材。

参考文献：文化庁編『国宝・重要文化財建造物目録』第一法規、1990
文化庁監修『国宝・重要文化財大全』建造物上・下、1998/2000、毎日新聞社
普請帳研究会『禅宗様建築　正福寺地蔵堂昭和修理記録』（普請研究29号、宮澤智士筆）1989

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