「東京日日新聞」は東京で発行された最初の日刊紙で明治5年2月11日に浅草の
日報社から創刊しました。創刊当初の中心人物は条野採菊・西田伝助・落合芳幾で
、つづいて広野幸助や高畠藍泉が加わりました。芳幾の錦絵を活かした雑報入りの
「新聞錦絵」が東京土産として話題を呼んだこともあったそうです。
明治6年には岸田吟香が入社して、平易な口語体の雑報や台湾遠征記がうけ、明治
7年には福地源一郎が入社して社説欄を設け紙面を一新し、政府擁護の論陣を張る
御用新聞となり、自由民権派の政論新聞と対抗しました。
本復刻版は明治5年の創刊から1824号(明治10年12月29日)までが収録しています。
東京日日新聞(復刻版)
全18巻(1-1824号明治5年2月21日-明治10年12月29日)
日本図書センター A3判 上製 一部輸送箱欠
平5-平7