見真大師親鸞により開創された浄土真宗は、長い師資相承のなかで幾多の教学資料
を持っています。これら真宗関係資料は大正期を中心に『真宗大系』『真宗全書』
は相前後して刊行され、真宗資料典籍を集大成した二大叢書と言えます。
本書『真宗大系(正・続)』は浄土の三経、七祖の論釈、宗祖列祖の撰述による聖教
の大系に従って、香月院深励、圓乗院宣明、皆住院頓慧、五乗院宝景の四大家をは
じめとする、真宗大谷派を代表する歴代学匠の著述を集大成しました。また、本書
は読みやすい和語で書かれている点が特徴です。『真宗大系正編全37巻』は大正6年
から大正14年にかけて刊行、昭和11から昭和19年に至って『続真宗大系全24巻』を
完成しました。本復刻版はそれらを原本として復刻しています。