中世ヨーロッパ庶民の生活を掘り起し、社会史の側から思想史や哲学史との
接点を求め、新しい歴史学を立ち上げた。
本全集はその著作の集大成で、巻末には中世人全体の宇宙観についての
書き下ろし論考「西欧中世における死生観と宇宙観の交錯」が収録しています。
第1巻:ハーメルンの笛吹き男;中世の星の下で
第2巻:刑吏の社会史;中世賤民の宇宙
第3巻:中世を旅する人びと
第4巻:中世の窓から;逆光のなかの中世
第5巻:甦える中世ヨーロッパ;西洋中世の罪と罰
第6巻:西洋中世の男と女;西洋中世の愛と人格
第7巻:「世間」とは何か;「教養」とは何か;ヨーロッパを見る視角
第8巻:社会史とは何か;歴史と叙述
第9巻:自分のなかに歴史をよむ;北の街にて
第10巻:ドイツ中世後期の世界
阿部謹也著作集 全10巻
筑摩書房 平11~平12 A5判
月報 帯 函