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羅府新報デジタル・アーカイブ
| ＜＜推薦文＞＞ 早稲田みな子（東京藝術大学他、兼任講師）
検索上の問題は、特に古い記事については否めないが、それでもマイクロ資料を図書館で一つ一つ精査する作業に比べれば、格段に効率は良い。
また戦後の記事については検索機能はほぼ問題ないと思われるので、これまで『羅府新報』を研究資料としてきた者にとっては非常にありがたいデータである。
国会図書館のマイクロフィルムは、1914年7月1日～1970年2月28日、国立民族学博物館のマイクロフィルムは1914年7月1日～1980年2月29日だが、デジタル版は、それより古いデータも僅かながら含まれ、またごく最近のデータも網羅し充実している。DATESのタブで欠番の年月もひと目でわかり便利。
『羅府新報』を所蔵している日本の大学図書館はほとんどない。また国際日本文化研究センターも、『羅府新報』は所蔵していない。そのため、移民研究、日本研究、日系アメリカ研究の学者が所属する機関では、同データベース導入の可能性は高いと思われる。 |
羅府新報（羅府新報社）はアメリカにおいて有数の日英二カ国語新聞です。この新聞は1903年に創刊され、小規模ではありますがカリフォルニア、 ロスアンジェルスのリトル・トーキョーで 日本人社会を盛り上げる役目を担いました。
1940年代には、より広い地域に配布され、日系人二世のために週刊で英語版も刊行されました。しかし、第二次世界大戦が始まるとアメリカ政府によって強制的に休刊となります。
編集発行人の駒井豊策は日本人リーダーとして1941年12月7日までFBIによって捕らえられており、最終の地ニューメキシコにあるサンタフェの収容所に監禁されるまで、いくつかの連邦政府が管轄する収容所を転々としました。
豊策の息子、駒井明は先見の明があり、その期間、高価な印刷機械を置いておける場所を確保していた事によって、戦後すぐに事業を再開しました。1946年1月には他の日系新聞に先駆け、最も早く主要な日英語新聞として復刊しました。
1976年には、発行部数2万部、アメリカ国内最大の日系新聞となります。その後、一時経営危機もありましたが、今もなお続いている新聞です。
羅府新報デジタル・アーカイブは1914年から2017年の間までの発行紙全てが含まれる予定です（2018年10月現在データ追加中）。2018年以降の部分は、羅府新報社からのRafu.comの購読に依って全ての年代のデジタル閲覧が可能となります。また、このデジタル版は毎年データが追加されます。
メモ :
第二次世界大戦中発行を禁止させられたため、1942年～1945年にかけて羅府新報の発行はありません。また、羅府新報デジタル・アーカイブは米国内の様々な機関からアーカイブを完成させました。しかしながら、いくつかの原紙は未だに見つかっておりません。データは今も追加されています。最終的な欠落部分の詳細は、完成時にお知らせいたします。
[はじめに]
本データベースは米国で制作されたため、日本語のOCR読み取り精度に難があります。一週間程度のフリー・トライアルを受け賜りますので、まずは実際にデータをお確かめいただくことをお薦めいたします。また、ご利用料金につきましても下記よりご照会ください。
お問い合わせ・トライアル申込はこちらから
※フリー・トライアルはご機関での申請のみ受付しております。図書館等を通じてご照会ください。
※また、トライアル後にご感想等お願いすることがございます。
[簡易検索]
簡易検索はキーワードを入力、”検索” をクリックしてください。検索条件の単語に一致する検索結果が得られます。検索結果はOCRテキストに基づきます。
日本語のキーワードは日本語の記事が、英語のキーワードは英語の記事が検索されます。当時の新聞に使われたと思われる用語や書き方を使用してキーワード検索をしてください。
このデジタルコレクションには旧漢字変換機能が搭載されていますので、旧漢字で入力検索する必要はありません。例えば “大學”と”大学”は同じ検索結果になります。
複数のキーワードとAND、OR、NOTを組み合わせると絞り込み検索の効率が高まります。ANDは両方の単語を含む、OR は二つの単語のどちらかを含む、NOT は後に続く単語を除く検索です。例えば、「plymouth NOT new」の検索では、「Plymouth」を含む記事は検索されますが、 「New Plymouth」を含む記事は除外されます。複数の条件を設定する場合、 例えば「(hamilton OR waikato) AND river」のように一つの条件の前後に（ ）を追加してください。
[詳細検索]
詳細検索で検索結果を下記の条件で絞り込めます。
・発行年
・文字数
詳細検索を使えば、テキスト全体、記事のヘッドライン、コメント、タグを検索、ページごとに表示する検索結果数を設定、検索結果にテキスト、画像プレビューを表示するかどうかを選択できます。
[高度な検索テクニック]
検索用語の重要度を高めれは検索結果一覧の表示順序が変えられます。重要度を高めたい検索用語の後ろに^と何倍重要度を高めるかを示す数字を表記します。例えば、検索用語にhamilton river^2と入力した場合、riverは hamiltonより２倍重要な検索用語として検索されます。
正確な綴りが思い出せない場合はワイルドカード文字検索を利用できます。任意文字が一文字の場合は？を複数文字の場合はアスタリスク*を指定箇所に追加します。例えば、t?llと入力した場合、tall, till, tollなどが検索され、hamilt* を検索用語として入力した場合、hamiltで始まる単語がすべて検索されます。
近接検索は近くにある複数文字を検索します。例えば、, “John Smith”~3と入力した場合、JohnとSmithが3単語以内に存在する検索結果が得られます。つまり、検索結果にはJohn Smith、John J. Smith、John Frederick Smith、John Fullerton-Smith、Smith, Johnが含まれます。
[光学文字認識 (OCR)]
光学文字認識 (OCR)は活字文書の画像をソフトウェアが活字認識をするシステムです。
OCR処理により大量の活字文書の検索が可能になりますが、正確度100パーセントには達しません。新聞印刷の質、マイクロフィルム処理時の状態、マイクロフィルム処理の質、OCRソフトウェアの質などが正確度に影響します。新聞紙の質、小さな活字、不統一な活字体、複数のレイアウトや新聞紙に損傷がある場合もOCRの正確度が低下するかもしれません。
[テキスト校正方法]
新聞閲覧ページを選択後、「このテキストを校正する」をクリックすると、アカウントのログインページに誘導されます。ログイン後、テキスト校正インターフェースの右側にページ画像が、左側に校正可能なテキストが表示されます。
マウスをページ画像上で動かすと紙面上のブロックがハイライト表示されます。マウスを新聞画像上ドラッグして移動させると画面上でスクロールできます。また、画像の右上にあるで拡大縮小できます。ハイライト表示された箇所をクリックすると左側に校正可能なテキストが表示されます。行単位で校正してください。各行ごとに校正箇所が右側の新聞画像に赤いボックスで囲まれて表示されます。校正終了後、「保存」をクリックしてください。未保存の変更箇所を解除する場合は「キャンセル」をクリックしてください。
[印刷]
新聞記事の画像は右クリックし、「PDF出力」を選択すると印刷できます。
[動作環境]
インターネット・エクスプローラーなどの一般的なウェブブラウザがあれば当コレクションを検索、閲覧できます。PDF出力するには「Acrobat Reader」をダウンロードしてください。
【関連資料】
文生書院 復刻版『羅府年鑑』羅府新報社編
文生書院 復刻版『初期在北米日本人の記録 』〔刊行一覧リスト〕
文生書院 ホームページ内 “移民”関係 一覧
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