1)出羽国十二郡之図
出羽国(現在の山形県・秋田県にあたる地域)全十二郡を一図にまとめた、江戸中期頃制作とみられる彩色地図です。折り畳み式の大判一舗。山岳・河川・海岸線を立体感豊かに描き、主要街道や宿駅、城下町、寺社などが細かく書き込まれています。郡界は色分けされ、最上川をはじめとする河川網や日本海沿岸の地形も視覚的に把握できる構成となっています。各地には名所・旧跡・産物・地誌に関する解説文が添えられ、単なる行政地図ではなく、地域情報を集約した地誌図としての性格も備えています。
出羽国(現在の山形県・秋田県にあたる地域)全十二郡を一図にまとめた、江戸中期頃制作とみられる彩色地図です。折り畳み式の大判一舗。山岳・河川・海岸線を立体感豊かに描き、主要街道や宿駅、城下町、寺社などが細かく書き込まれています。郡界は色分けされ、最上川をはじめとする河川網や日本海沿岸の地形も視覚的に把握できる構成となっています。各地には名所・旧跡・産物・地誌に関する解説文が添えられ、単なる行政地図ではなく、地域情報を集約した地誌図としての性格も備えています。
本帖は、明治初期から中期にかけて制作されたと推定される、写実性に富んだ花鳥図を収めた画帖です。紙本彩色の全 15 図はいずれも構図が美しく、鳥の羽毛、植物の葉脈、果実の質感に至るまで精密に描写されています。写生画としての技術力の高さに加え、観察眼と装飾性のバランスが取れており、四条派系統の流れを汲む画工による作と考えられます。各図の右下に、鳥名や植物名を思わせる漢字と、地名や識別記号と思われる文字が記されていますが、署名や落款はなく、作者は不詳です。装丁は唐草文様の表紙に題箋「花鳥帖」とあり、題字には「能書」落款が付されています。
江戸末期頃に筆写された写本です。藤村庸軒(1613~1699)は千宗旦に師事し、「宗旦四天王」の一人に数えられる江戸初期を代表する茶人で、庸軒流茶道の祖として知られます。初めは藪内紹智、小堀遠州、金森宗和らにも学び、侘びの精神を重んじながら独自の茶風を築きました。本書は、茶道・数寄屋に関する木工・建具・茶道具の寸法を図入りでまとめた実用書で、長板、小板、風炉、棚、行燈などのほか、竹材や板材の寸法・加工法についても具体的な数値を交えながら解説しています。各項目には簡潔な図面が添えられ、当時の職人や茶人が実際の製作・設営の手引きとして利用したことをうかがわせます。各図には、何寸何分といった細かな寸法が書き込まれ、流派に伝わる作法や規格を実践的に記録した資料となっています。
本書は、鮮斎永濯の描いた多彩な図案を収録した絵手本で、龍・虎・鳳凰・麒麟などの霊獣をはじめ、花鳥・人物・山水・器物・神話・吉祥文様・幾何学文様など、幅広い題材を網羅しています。図柄はいずれも簡潔で明快な線描を基本とし、絵画のみならず木彫・漆工・染織・陶磁・金工など各種工芸の意匠資料として利用されたことをうかがわせます。なかでも、日本神話の神々や古代意匠、花卉・鳥獣・瑞獣などを体系的に配した構成は見応えがあります。
おそらく寛政 12 年発行だと思われる河村文鳳(1779–1821)は、京都画壇を代表する画家の一人として知られ、花鳥・人物・山水など幅広い画題を手掛けるとともに、多くの絵手本を刊行して後進の育成にも大きな役割を果たしました。本書は、その文鳳による人物略画を集めた絵手本で、町人や僧侶、旅人、物売り、職人、芸人、子供、祭礼や遊芸など、江戸時代の日常風俗を軽妙な筆致で描いています。人物はごく簡潔な線で表現されながら、それぞれの仕草や動き、職業や生活ぶりが巧みに捉えられており、文鳳の卓越した観察力と描写力をうかがわせます。
オリジナルは文政 3 年だが、これは大正 13 年に発行された物だと思われる
京都の社寺に関する古版画を集成し、各図版に寸法・版種・由来・寺社の沿革などを解説した資料集。本書は「京都神泉苑全図」「和泉式部誠心院略絵記」などが収録され、古版画を鮮明な図版で紹介するとともに、歴史的背景を簡潔に解説する構成となっていることが確認できる。
[二条家図書記・銅駝の旧蔵印あり]
武家の旗指物・馬印・吹貫・采配・軍装などを彩色図入りで解説した軍学・武家故実関係の資料各種指物や旗の配色・形状・寸法・使用法を図示するとともに、「御旗配之次第」では行列や配置に関する記載も見られる。江戸時代における武家儀礼や軍装制度を視覚的に伝える内容となっている
遊郭新設免許願・尼ヶ崎町戸口其他最近三年間調査/他
勢海遺珠篇桑名郡・三重郡・鈴鹿郡・河曲郡・安濃郡・一志郡・飯高郡・渡会郡・伊勢詩志/他巻末に己未とあるので 1859 年に書かれたと思われる
小川芋銭の墨画・線描作品を収めた画帖で、人物、動物、風景、風俗など多彩な題材を軽妙な筆致で描いている。画賛を添えた作品のほか、噴煙を上げる山、鶏、蛙、寄り添う人物、家屋や樹木を描いた図などが確認でき、自然や日常を温かな眼差しと諧謔味をもって表現する芋銭の画境をうかがわせる。