1889年(明治22年)東京府は府下に東京市を設け旧15区の区域をもって市域としました。つまり、麹町区・神田区・日本橋区・京橋区・芝区・麻布区・赤坂区・四谷区・牛込区・小石川区・本郷区・下谷区・浅草区・本所区・深川区です。現在の千代田区,中央区,港区,新宿区,文京区,台東区、墨田区,江東区に相当すると思います。
1932年(昭和7年) 隣接5郡82町村を編入。以下の20区を新たに編成し,それまでの15区と合わせて35区体制へ移行いたしました。そして昭和18年(1943)7月1日、東京都制という法律によって、それまでの東京府と東京市を廃し、東京府の範囲に東京都が設置されました。以下は昭和7年に新設された区で、括弧のある区は、昭和22年の改正では継続されず、各々練馬区、大田区,北区の区名で継続されたか、又は既存の区へ編入され区であります。
[旧荏原郡] – 品川区・目黒区・世田谷区・(荏原区)・(大森区)・(蒲田区)
[旧豊多摩郡] – 渋谷区・中野区・杉並区・(淀橋区)
[旧北豊島郡] – 豊島区・板橋区・荒川区・(滝野川区)・(王子区)
[旧南足立郡] – 足立区
[旧南葛飾郡] – 葛飾区・江戸川区・(向島区)・(城東区)
昭和7年改正で創設されましたが、区名が存続されなかった8区の内、、蒲田区、淀橋区、王子区、向島区には区史が無く、滝野川区は昭和10年別冊 土地戸有者編がありますが、区史としては発刊されておりません。大森区は昭和14年、荏原区は昭和18年に区史が出ておりますが、ここでご案内いたします「城東区」が一番入手困難と思い復刻版を提供したいと思いました。その内容は以下の通りです。 |