中央アメリカ歴史資料 [グアテマラ コレクション] 印刷
2014年

グアテマラ・中央アメリカ文書館所蔵

中央アメリカ歴史資料〔1544年―1821年〕コレクション

マイクロフィルム版

The Archivo General de Centroamerica
 1544-1821

3,923 reels ・ 16mm microfilm
2014年価格    \26,000,000 (税別)


     

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ROSS PUBLISHING LLG刊行
日本販売総代理店

株式会社 文生書院

  


 


 

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[本コレクションの概要]

ス ペイン統治時代の中央アメリカに関する歴史的資料のアーカイブとしては,グアテマラにあるThe Archivo General de Centroamerica(セントラル・アメリカン・アーカイブス)は,世界でもっとも幅広く収集されているもののうちの一つです。現在のグアテマラ、 ベリーズ、エルサルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、メキシコ・チアパス州までを領土としていたグアテマラ総監領の,統治が始まった 1544年からスペインから独立を宣言した1821年までの一大資料です。司法、行政、財政、経済、文化(マヤ文化も含む)など,各資料の主題は多岐に渉 ります。
1572年のAutos judiciales(司法手続に関する記録)や、1540年の地方行政記録、1577年の関税・租税の記録など,16世紀までさかのぼる資料は相当数含 まれていますが,ブルボン朝のもとでグアテマラ総監領が領土を拡大していった18世紀の資料がもっとも多く収録されています。
当コレクションのマ イクロフィルム化はカナダ・オンタリオ州マクマスター大学John Browning名誉教授主導のもと,グアテマラ文化庁の協力により行われました。およそ10年の歳月を経て,約6,000,000ページに及ぶ 144,000余点の資料が16mmマイクロフィルム、3,923リールに収められました。収録している資料のほとんどが当該地域・収録期間に関していえ ば現存する唯一のものであるということに鑑みますと,このコレクションは非常に重要な学術資源と言えます。また近年は当該地域に関する研究が特にアメリ カ・カナダで進んでいると伺っております。
このコレクションは我国でも今後徐々に増加することが予想されるこの分野の研究者の方々に大いに役立つものと存じます。
コレクションはグアテマラ総監領が設置した各地方ごとに分割されています。 現在カリフォルニア大学で144,000点のWeb索引公開に向けて作成中との情報がございますが、完成時期等は未定です。


国名・リール数・価格〔税込〕:Guatemalaについては分野別の価格を表示しています。 【2011年新価格】

Chiapas [ Mexico ] ...............................................................    197 reels          乞ご照会                           
El Salvador............................................................................     378 reels           乞ご照会            
Guatemala............................................................................    2,683 reels         乞ご照会               
        - Superior Gobierno...............................................................    1,537 reels       乞ご照会
        - Judicial & Military..................................................................   150 reels       乞ご照会
        - Economic.................................................................................    317 reels         乞ご照会          
        - Real hacienda...........................................................................    679 reels        乞ご照会           
Honduras..................................................................................    302 reels          乞ご照会                 
Nicaragua.................................................................................    334 reels          乞ご照会         
Costa Rica.................................................................................     30 reels          乞ご照会
Yucatan(Belize)...........................................................................    3 reels           乞ご照会                 

Complete collection.............................................................    3,923 reels    \26,000,000 (税別)

〔注 記:上記6ヶ国のリール合計は3,927 reelsですが、4 reelが2ヶ国に収録されていますのでフルセットをお求めの場合、3,923 reelsとなります。〕    マイクロフィルムに収められております概要に就きましては、明細をE-mailでお送りすることが可能です。右記宛に、ご遠慮無くお申し付け願います。  info@bunsei.co.jp

 

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16―19世紀に亘る中央アメリカ史料アーカイブ
マイクロフィルム版について

                                                                                                                                                マクマスター大学名誉教授 ジョン・ブラウニング


こ の史料集の内容と範囲を簡潔に、そして包括的に説明するのは至難のわざといえる。総じていえば、これは1524年のスペインによるグアテマラ王国の征服か ら1821年までの期間、即ち現在のグアテマラ、ベリーズ、エル・サルバドル、ホンジュラス、ニカラグア、コスタリカ、そしてメキシコ・チアパス州を含む 地域を統治していた時代の立法、司法、財政、経済、宗教、軍事、農業、商業に関するあらゆる公式文書の集大成であり、史料の大部分は16世紀まで遡ってい る。いくつかの例として、1540年の市政記録、1548年の 勅許(Reales C馘ulas )、1572年の司法手続(Autos judiciales)、1574年の遺物目録(Bienes de difuntos)、1577年の関税・税の記録、1579年の入院記録などが挙げられる。スペイン帝国による支配体制が拡大し強固なものとなった17世 紀以降においてはさらに膨大な量の資料が残されている。

しかし、こうした史料の収集と保存は偶然の産物ではなく、ましてやそこにたどり着 くまでの道のりは決して平坦なものではなかった。私がグアテマラを初めて訪ねたのは1968年の6月、マクマスター大学はその直後から「中央アメリカ史料 アーカイブ」(the Archivo General de Centroamerica)プロジェクトに関わることになった。この時こそ、波乱の歴史と自然美に抗い難いほど魅了され、生涯をかけてその後数え切れな いほど足繁く通うことになる私とこの国との運命的な出会いの旅であったといえよう。1968年、私は博士論文の執筆で植民地時代後期を広範囲にわたって調 査する必要があり、グアテマラシティに着くや否や古文書館へと向かった。到着して数分後、私は18台のキャビネット(引き出しの数にして1080個)の前 に立ち、一息つく間もなく索引カードの閲覧に取りかかった。これは特別な体験だった-これから先の実りある研究を約束する資料の宝庫が、キャビネットの引 き出しを開ける度に横たわっていたのである。数日後、私はアーカイブディレクターのリゴベルト・ブラン・アスミシア氏と会って存亡の危機に瀕している資料 について話し合い、問題意識を共有することができた。数世紀はどうにか生き延びてきた資料も急速なスピードで劣化してるのは誰の目にも明らかで、グアテマ ラシティの空気汚染と高温多湿の気候が資料の悪化を加速させていたのだ。

秋 学期を前にカナダに帰国した私は、図書館情報学の教授で大学図書館司書でもあるウィル・レディ氏にすぐに相談を持ちかけ、グアテマラで見聞きしたことを報 告した。「アーカイブをマイクロフィルム化してはどうかね。」-レディ氏の提案に私は天にでも昇るような気持ちになった。私は早速ブラン・アスミシア氏に 手紙を認め、マイクロフィルム化するという私達の提案を伝えた。同氏からはすぐに並々ならぬ熱意と感謝の意の返事が届いた。その手紙が、広大な土地を持つ カナダとグアテマラの心の波長がぴったりと合ったことが奇跡的であるといった主旨の感動の言葉で締めくくられていたことを今でも良く覚えている。

ア スミシア氏の承諾を得てから我々を待ち構えていたのは財源確保という問題だった。「私は断られることに慣れてしまっているからね。」レディ氏はそう呟いた が、それでも私たちは保存プロジェクトの重要性を強調する提案書を作り上げ、ドナー・カナディアン財団に資金の提供を申し入れた。レディ氏のひねくれた悲 観論をよそに、同財団は提案された事業内容を評価し、プロジェクト開始にあたって当時としては相当額の支援を申し出てくれたのだった。
この時点で事業での私の役割は終わり、その後は司書や公文書保管人、ビジネスマネージャーなどによって引き継がれた。古文書の山は現地カメラマンによって 順にマイクロフィルムに記録され、脆い資料やインクの色が薄いものなども当時使える機材で出来る限りの対応をしてくれた。画像の質は当時の状況で達成でき るレベルのものとしては最良であり、また今回のプロジェクトの目的が劣化の一途を辿る資料を救出する点にあったということを覚えておかねばなるまい。カメ ラマンは時折「ページに染みがついている 」、「ページの状態が悪い 」、「解読できない」と報告してきたが、いずれにしても、1969年から1978年の間に600万頁という驚異的な量の植民地時代の一次資料を収録した 4000本近くのマイクロフィルム・リールがマクマスター大学のミルズ図書館に届いたのである。もっとも元の文書はフィルムの複製と共に現地に残されるこ とになった。
資料は大きく4つのカテゴリーに分類されている。

A1: Superior Gobierno関連文書(中央政府による法律、政令など)
A2:  Capitan僘 General de Guatemala関連文書(司法、軍事、経済問題に関わるもの)
A3: Real Hacienda(国の財務に関する文書、国庫収入、貨幣、租税記録、裁判記録、犯罪暦)
B1:  National Period 関連文書


          

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次 に、各資料は識別番号として束番号(legajo、略して'leg')と個別資料番号(expediente、略して'exp')が付与された。これらの 記号表示は最初の撮影の時に作られたものだが、元をたどれば6冊の厚いリングバインダー(バインダーには「Asuntos varios」「Asuntos econicos 」と書かれていただけでリール主題としては何の変哲もないものだったが)で綴じられた7000頁ほどの資料で見つかったものである。マクマスター大学のマ イクロフィルムの利用者にしてみれば、端から閲覧していく苦労を強いられることになったが、辛抱強く続ければ十分にその価値はあったと納得のいく収穫を得 ることができたであろう。かつてはルーズリーフバインダーに収められていたデータも今ではデータベース化され、テーマごとに史料を検索したり、リール上の 記録場所を確認できるようになっている。現時点で利用できる主題は全部で650件あり、研究者は主題レベルで閲覧したり、検索条件を出版期間や資料カテゴ リ(legajo等)で限定して検索することができるようになっている。このあたりの書誌情報は、Ross Publishing社がさらにインデックス化を進めて使い易くされると思う。

このアーカイブに息を吹き込み、植民地時代グアテマラの様 子を味わうにはいくつかの資料を個別に見てみるが良いだろう。当時の社会事情を知る上で、権力者側に対する個人の通信記録は一番の情報源となる。例えば、 ディエゴ・オルドネスという男が1641年12月に政府に対して送った窮状を訴える書簡(A3, leg 2804, exp 40580, reel 2502A)を紐解いてみよう。

内容を手短にまとめると、オルドネスには6人の娘がおり、そのうち何人かは婚期を迎えようとしていた。娘 が結婚するとなると持参金が必要になる。持参金がなければ結婚もできないため、裕福でない若い娘達は修道院に入る運命になっていた。そこで、彼は娘たちの ための手当と自分に対してはエンコミエンダ(原住民支配のために政府画実施した信託制度で、労働力や税金と引き換えにインディオの保護とキリスト教化を義 務化した)を嘆願している。この資料によると、オルドネスはコンキスタドール(支配者)の子孫にあたる自分こそ、功績はなくともそうした政府の援助を受け るに相応しいと主張している。コンキスタドールの子孫の多くが彼のように社会の中で端に追いやられ、深刻な苦境に立たされていたのである。

グ アテマラ帝国では通信手段も乏しく、国内移動は時間を要し、首都の当局者らは意のままにならない状況に不満を抱くようになっていた。そのことを示すケース がジェロニモ・デラ・ベガ・ラカヨ (A3. 5, leg 71, exp 1359, reel 1567A)という男の話に見られる。ベガは多彩な性格の持ち主のようである。彼は3年間ほどテグシガルパでalcalde mayor(裁判官)を務めていた。1772年、グアテマラのAudiencia (高等裁判所で、一部行政機能も持っていた機関)は彼に裁判官として働いた期間分の領収書と消費税に関する書類を提出するよう要求し始めたのである。ベガ は、自分の祖先がスペイン国王にいかに尽くしてきたかを(オルドネスと同様に)豪語した後で、身体の不調で移動が難しく、特に股間の病気のため馬に乗って グアテマラまで出るのは非常に困難であると申し立てた。最終的にベガはグアテマラ当局の手を免れ、ニカラグアへとっとと逃れていった(どうも股間の病状は 完治したらしい)のである。これは、グアテマラ当局の影響力が遠く離れた遠隔地まで及ばず、地方がいかに中央政府を侮蔑していたかを示すケーススタディと して非常に興味深い話である。

同じような話がA3. 6, leg 2443, exp 35813, reel 2361Aにある。舞台は1793年、エルサルバドルで家畜の失踪を調査中の家畜問題専門判事フアン・オルティス・デ・レトナが登場する。当時グアテマラ 総督府は、チャルチュアパの市場に向けて家畜がホンジュラスとニカラグアから輸送されている間は家畜売買を禁止する方針を出していたが、ある日大量の家畜 が最終目的地に到着しないという事態が生じた。オルティスの調査で、リオ・スチオ付近とその西域で大勢の人間が家畜を購入しようと待ち伏せ、「牛飼いを暴 力で脅して売らせ、大量の牛の購入金を大っぴらに手渡していた」ことが判明した。

こ のコレクションには税関書類やRegistros de barcos (船の積荷記録)なども豊富に含まれおり、それらにも実に様々なエピソードが見ることができる。1794年3月、Galgaとして知られていたフリゲート 艦Santisima Trinidadがカリブ海岸沿いのオモア港で錨を落とした(A3, leg 2443, exp 35812, reel 2361A)。本国スペインから持ち込まれた品物の中には、「ダビデ詩篇」や「聖パウロ書簡」、「クレメンス14世の手紙」、「カルロス3世の生涯」、 「イエス・キリストの幼少時代」など異端審問で特に問題にはならないような書籍が詰まった箱が見つかっている(破壊文書なども当時密輸されていたことも疑 いないが)。積荷の他のアイテムはもっと面白いものが多い。ストッキングや帽子、ハンカチ、リボン、ベルベット、鏡、指ぬき、かみそり、ハサミ、南京錠、 針金、スチール、ブランデー、オリーブオイル、コップ、ピッチャーなど、主だった産業が存在しないグアテマラで必要な日用品の数々が輸入されていたようで ある。同じリール(exp 35814)の別の資料も同様に豊富な情報が含まれている。ここでは、カディスに向けて出港しようとしているフリゲート艦Nuestra Sera de los Doloresが登場するのだが、この積荷には大量の藍のほかには少量のタバコ、微量のカカオ、バルサム瓶数本、あと7、8千枚のペソ銀貨が含まれている だけで、その構成を見るだけで当時のグアテマラ経済が一枚岩的であったことは一目で明らかである。

コレクションに収録されているそのほかの価値の高い資料にBienes de difuntos(死者の評価付遺品リスト)がある。例えば、19世紀初頭に亡くなったドニャ・ミカエラ・バルセナは相当の資産家だったようである。

彼女の私生活を間近でみているような感じであまり居心地がいいものではないが(A1, leg 2727, exp 23354, reel 870A)、所持品リストから部屋の壁には15点の聖母マリアの絵画( 評価額22.50ペソ)15点飾られていたことが分かる。押入れには真珠色のドレス(評価額6ペソ)、ベッドにはダマスク織のベッドカバー(評価額40ペ ソ)が掛けられていた模様だ。また、手にはピンクダイヤモンドをあしらった金の指輪(評価額22ペソ)が輝き、首には真珠のネックレス(43ペソ)が2重 に飾られ、耳からは真珠のイヤリング(19.80ペソ)が垂れ下がっていた。

また1799年には、yuntamiento(グアテマラ市議会)がchicher僘s(強い酒chichaを出す居酒屋)の公衆の面前での酩酊状態に関 する進言について議論をしている (A3, leg 2901, exp 43299, reel 2532A)。数十年に亘って公序の乱れが深刻な問題だったのである。失業率が蔓延し、必然的にアルコール依存症という社会悪が生まれたが、 Sociedad Econica de Amigos del Pa﨎 が経済を多角化して雇用機会が増えることでこの危機的な状況が改善されるのではないかという希望もあった。18世紀後半のスペイン語圏では、こうした愛国 的な社会は啓蒙思想や実験の中心的存在であった。リール1190Aには、1796年グアテマラでそのような社会が形成されたことについての資料(A1, leg 4640, exp39593)が残されている。グアテマラのSociedadはすぐに繁栄したものの、宗主国側がその成功や急進的な改革案を不快に思っていたのは明 らかで、その証拠としてSociedadの一切の活動中止を求める王室政令が1799年11月に発布されている(A1, leg 1904, exp 12573, reel 588A)。
Sociedad 封じ込め政策はスペインに対する不満や怒りをさらに加速させることとなった。

ナ バルからの移住者フアン・バウティスタ・デ・イリザリは18世紀末から19世紀初頭においてグアテマラで最も成功した商人である。リール2361A のA3.6, leg 2445, exp 35835には、1799年、イリザリがボルチモアからチャーターしたスクーナー船のオモア港への入港に関する資料が載っている。1797年、スペインは イギリスとの大戦の戦禍を和らげるため、インディオが中立旗を掲げる船舶を使用する中立国と貿易することを許可した。イリザリはこの機会を利用しようと即 座に動いたが、チャーターした船が目的地に到着するのを待たずに中立国の統治権が破棄されてしまうことになった。結果、イリザリはもはや合法と言えなく なってしまった船いっぱいの商品と共に取り残されてしまうのである。ここで問題になっている船には宗主国の制限的な通商政策を批判した破壊パンフレットが 大量に詰まれていたと、いう事実が興味深い。当局を狼狽させるほどの量のパンフレットが広範囲にわたって配布されていたのは明らかだった。この資料は、植 民地時代末期の通商政策や破壊・転覆行為についての面白い見識を提供している。その後イリザリは1805年に死去。グアテマラで最も裕福な市民のひとりで あった彼の所有物リストcausa mortual (A1, leg 2728, exp 23378, reel 870A) は、図書館の蔵書が含まれているなど内容が広範囲で興味深い。アーカイブには7~8世紀にわたるcausas mortualesとbienes de difuntosが収録されており、社会史やその他の歴史を学ぶ上で欠かせない存在である。

さて、ここでは見所の資料としてアーカイブ の中から11点ほど紹介してみた。たったこれだけでも、このアーカイブが情報の宝庫で、植民地グアテマラの人々の生活がいかに生き生きと描写されているか がお分かりいただけるであろう。私達は、こうした史料からかつての中央アメリカの真の姿(宗主国に見放され経済が著しく未発達のままの植民地、原住民の搾 取だけで生み出される富のあり方、帝国政策かインフラ不備が原因と見られる輸出品目が極端に限られたインド諸国等との貿易の機会、社会悪を生み出す失業 率、社会秩序の崩壊を懸念する中央政府)を広範囲に亘って詳しく知り得ることができるのである。植民地に対する宗主国スペインの態度が徐々に抑圧的で無神 経になり、中央アメリカでもグアテマラ自体、植民地政府への肥大する敵対心を抱きつつも周辺地域に対しては同様に無神経であったり、特にエル・サルバド ル、ホンジュラス、ニカラグアが徐々に毛嫌いされるグアテマラに逆らっても罰されないことを学ぶようになった実態が窺える。1821年の独立直後に連邦共 和国が生まれるが、その運命が暴力と混沌に満ちたもので実質的崩壊がすぐ目に見えていたのも当然の結果として何ら不思議なことではない。

こ のアーカイブを構成する史料は、その一つひとつをみても、コレクション全体としても貴重でユニークな一次資料である。個々の史料を紐解けば、失われた社会 における些細な出来事を手早く直に垣間見ることができ、全体としてもそのような社会の仕組みを多彩な面から記録した比類なき巨大なデータベース

[訳者: 沢田さやか]

 

 

 


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