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英国議会資料CD-ROM化計画の全体概要


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それぞれの画像はクリックすると拡大できます。


Indexes of
British Parliamentary Papers
CD-ROM First Edition 

House of Commons 1801-1944/45
House of Lords 1801-1922


監修者

Professor Roy A. Church
FRHist.
Professor Peter Mathias
CBE FBA D.Litt FRHist.
Dean of School of History
University of East Anglia (Norwich)
Hon. President International Economic
History Association

 

【資料の内容とその価値について】
British Parliamentary Papers「英国議会資料」は19世紀―20世紀前半の一世紀半をカバーする超一級の根本資料です.それは青色の紙に包装されて公刊されたもので,「ブルー・ブック」(Blue Book)という別称でも知られています.近代世界史の最大の推進役は英国ですが,近代史の資料として「英国議会資料」に質量において並ぶものは他に無いと思われます.

 

英国議会資料の文書の大きさは,縦 30 cm 強,横 20 cm 強であり,市販されている百科事典や大版の辞書のサイズよりも一回り大きく,それだけ多くの情報が盛り込まれています.その記録は英国内外の政治・経済・社会の百般に渡り,およそフィクション以外の全ての事象をカバーしています。それは言わば大英帝国の自伝であり,履歴書とも呼び得るものです.当時七つの海を支配していた大英帝国にとっては,それは同時に,世界各地に於ける最も信頼の置ける履歴書でもあります.日本一つを取っても,1856年から1899年の34年間で,巻数にして10巻,頁数にしても 6,344 頁に及びます.更に中国については,阿片戦争前後から日清戦争までの期間で,巻数にして42巻,頁数にして 27,702 頁にわたり,英国の極東に於ける関心の度合いを測る指標の一つと理解できます.
(注記:これは Irish University Press 版によるもので,実際にはそれ以上あると思われます)

 

大英帝国の植民地であったたインド・カナダ・オーストラリア等に代表される地域については,中国関係の資料の何百倍の情報が記載されていますし,当時信頼に足る資料の少ない南米諸地域・カリブ海・中近東・アフリカについての情報も豊富です。 特に最近,世界各地の地域研究並びに比較地域研究が盛んになるにつけ,グローバルな視点から鳥瞰できる英国議会資料の利用が,学際的な新研究方法の模索の中で,最先端の研究者の間で注目され始めた事は,英国議会資料の持つ不滅の資料的な価値の一つの証だと言えます。


【K.マルクスの理論の根拠となった生資料】

更に,この資料の重要性を明示する例を,社会科学の父と称されるカール・マルクスに求めることができます. 彼の名を不朽にした「資本論」など,彼がその後半生の34年間を大英博物館に通いつめて行った現状分析の素材は,そのほとんど全てが「英国議会資料」であったと言っても過言ではありません。 特に,彼が利用して有名になった「ミッチェル報告書」は,英国議会資料の1859年版第33巻に収められており,英国製品が中国で期待したほど売れなかったために,香港在住のミッチェルが香港提督に宛てて1852年3月15日付けで書いた報告書です. マルクスは,中国が開港すると「密閉された棺に保存されたミイラが外気に触れて解体するように」中国社会は解体し,人々は職を失ってプロレタリアートと化し,世界革命の狼煙をあげると期待したが,現実はそうならなかった.いぶかったマルクスは,この報告書を読んで、その理由を発見したと信じるに至った. つまり,中国では,「農業と家内工業との結合」があり,分業が欠落していた. それほど中国は後進的なのだと理解したわけです.この中国論が後に「アジア的生産様式」という用語を生み,アジア停滞論が社会科学者の間で根強く信じられるきっかけとなりました.又マルクスの「資本論」は,その序文に明言されている通り,英国経済が,資本主義の経済法則を解く上での素材とされており,いたるところにその事例が散りばめられています.こうした事例の大半は,「工場監督(視察)官報告」から取られており,これも「英国議会資料」の一部を構成するものです.

以上「21世紀の関西を考える会」編纂【あうろーら】創刊第2号21-30pより著者である川勝平太教授の御許可を得て、抜粋抄録させて頂きました


【CD-ROM化の原本】
この度CD-ROM化するための原本となる「英国議会資料」は,英国商工省(Board of Trade)の保存版であったものです.それは英国の所有するどの版より整ったフルセット版であります. 「英国議会資料」を揃えている所は,英国議会(非公開),大英図書館,オックスフォード大,ケンブリッジ大,サザンプトン大,エヂンバラ大,キングスカッレジ,スコットランド国立図書館等ですが,いずれも一割前後の欠本があります。大英図書館を除いては殆どが「貴重本」の扱いで,本セットは,専門家の間で99%以上の資料が揃っている事が確認されているベスト・セットです。


【全体を鳥瞰出来る書誌の必要性】
本資料は,非常に重要な資料だけにいろいろな方法で復刊がなされています.庶民院(House of Commons)の資料はマイクロフィルムとマイクロフィッシュ版とで揃えられますが,このセット以外、貴族院(House of Lords)の資料は、英国の貴族院図書館でしか利用できません。もともと数百万頁に及ぶ資料を完備された索引もなしに利用する事は不可能に近く,実際,研究者が活発に利用している所を見たことがありません.たとえ利用している個所があったとしても,既に引用されている個所の確認しか出来ないと思われます.   更に重要なことは,引用すべき報告書の引用方法で,その報告書が書かれている巻数と通しページ数をリプリント版やマイクロ版で探すことが極めて困難なことです.この事実は意外と知られていませんが,リプリント版やマイクロ版を持っている研究者が度々訪英せざるを得ない事実からも理解出来ると思います。そこで,弊社ではこれらの問題を根本的に解決することからCD-ROM化計画を出発させました。



 

【弊社の計画】

【 初版 は平成10年1月に完成致しました】
本セット七百数十万頁の資料を一跳びにCD化するのではなく、幸いにも,本セットには部分的とは言え,非常に組織的な3万頁弱の年次索引集等があり,件名索引に当たる索引も備わっておりますので、それらを利用して,今までに無い網羅的な書誌索引のCD-ROM版を,第一段階として平成10年1月に出版する事が出来ました。 このCD-ROM版は全文検索が可能なもので、年次索引、項目索引及び人名索引の3部門から構成されます。人名索引には英国の National Portrait Gallery を中心に集めた肖像画約500名分を配置し,極く簡単な小伝と共に,Dictionary of National Biography 31 vols. に代表される人名辞書並びに、Who's who of British Members of Parliament 4 volumes and Who was Who 4 Vols.等も調査して記載個所も明記致しました。

1998年3月、弊社でCD-ROM版に使用致しました弊社所有の【Bound Set】は京セラ株式会社が御購入され、国立民族学博物館地域研究企画交流センターへご寄贈なされました。センターのお話しでは、整理・登録作業の後に、一般公開を目指されると伺っております。

第二段階として,まず最初に1945年で終わってました索引を,英国議会データベースの開始された1986年まで延長致します(但しHouse of Commonsのみ)。更に第一段階で出来ましたCD-ROM版に,各報告書の目次部分や各委員会の委員等のデータ、更に項目索引の再構成,多数の肖像画等を追加して全く新しい2nd.Editionを出版継続致します。勿論CD-ROMの構成等は前回のものと同じです。これによって本文以外の書誌索引が完成致します。
完成時期は,約1年半後を予定致しておりますが、発行の詳細につきましては約一年後に御案内申し上げます。


以上が現在計画しておりますCD-ROM化計画であります


 

Contents include the following:

 

  • List of contents of all volumes of Parliamentary Papers covering both the House of Commons and the House of Lords.
  • Session, volume number, class, subject, number of pages.
  • Session (General) Indexes of both Houses.
  • Sessional number (Command or Bill number).
  • Date of printing.
  • General subject. <GS>.
  • Nature of particular papers (Bills) <T>.
  • Sessional volumes and pages.
  • Some items listed in General Index contain 'Comment for Report'.

 

The methodology employed in creating the CD-ROM was as follows:

 

  • All Sessional Indexes of both Houses were recorded by 'tiff-image' files.
  • The General Indexes of both Houses were recorded in the same way.
  • These image files were converted into text by using an American OCR's software.
  • In the course of correction a dictionary uniquely applicable to the Indexes was
  • created and applied for the purpose of automatic correction.
  • All data were sorted in the sequence of the bound set.
  • All personal names were identified in the text and sorted alphabetically.
  • The text data were written using SGML.
  • Portraits of individuals were collected for use as illustrations.
  • The CD-ROM will be published using the DynaText Browser of Electronic
  • Book Technology, Inc. (EBT, Providence, RI 02906, U.S.A.)


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