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台湾覆審院・高等法院判例 【補遺】 Print
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台湾総督府覆審・高等法院 編纂
覆審・高等 法院判例【補遺】

(Digital Reprint 第一弾) 【内容見本】ご請求下さい
バクラム上製本済 全2巻 定価 ¥36,750.- (本体 ¥35,000. + 税) 



推薦文


「植民地研究の重要な役割分担 !」 国際キリスト教大学教授 奥平 康弘

 

このごろになってようやく、日本の「戦争責任」を政府も語るようになてきたが、 多くの日本人は、植民地支配の実績についてはほとんどを知らないままなのである。 なによりもまず、植民地支配のファサードにあたる法令・裁判その他の制度的な部分 を反映する資料が散逸していて、全貌をつかもうとしてもきわめて困難という状況が あった。 これは、日本の植民地支配がまことにミゼラブルな格好で終結を迫られたこ とに帰因することが多であろう。

事情は台湾の裁判資料についても同じである。 完結した形ではどこにも残されておらず、個人的なつながりを通じて、ある時期、あるところになんとなく、断片をとどめているというふうにしか、残されていないのが現状である。

言うまでもなく、学問研究の対象となるべき歴史資料は、当該事項にかんして、欠けるところがない姿で整っていることが肝心である。 そうでなければ、研究には ーときに致命的なー 留保をつけなければならなくなる。

今度復刻された「台湾総督府覆審・高等法院上告部判例」は、小森 恵氏の編纂にかかるものである。 私の知る小森 恵さんは類まれにみる才能と執念を持った資料調査マンであって、その存在はいまやますます貴重になっている。 小森 恵氏は、長いあいだかかって本資料集の作成に当たってきた。 「針の目」のようなところを辿ることもしながら、そしてレベルの少しちがう判決集録をつなぎあわせたりしながら、明治二十九年五月「台湾総督府法院条例」による創設期からはじまって、昭和十八年までの、現実に下された「法院判例」のほぼ全貌を洩れなくつきとめたのである。 カバーした時代に、総督府の法院構成そのものが変わるとか、その他、首尾一貫した形での判決発表方式がとられないことがあったらしく、現実の裁判の流れ自体を辿ることが容易ではなかっただろうと思う。

こうして完結した「台湾総督府覆審・高等法院判例」は、日本における植民地の法 および裁判を研究するための不可欠の資料であるのは言をまたない。 けれどもこれは、単に法制史、法律学にとっての重要文献であるばかりでなかろう。 最近のように、地域研究、歴史研究が日毎に学際的な観点・方法でおこなわれるようになっている学問状況にあっては、本「判例」集成は、社会・人文諸分野にまたがったところで利用されるべき多角的な意味をもつことになるにちがいない。

どちらにしても、これはようやく緒につこうとしている植民地研究での重要な役割 分担することになるのは、明らかである。 (1994.10.28 Oxford, U.K.)

 



[ 補遺まえがき ] より

 

さきに、臺灣植民地時代の判例を簡便に眺めることは出来ないかと言う要望で始まり、各種の発表形態での記録を、当時入手可能の限りの資料を蒐集し、総督府当初からの判例を年次別に整序し、一応便宜的通覧を可能とし、臺灣總督府「覆審・高等法院判例」 全十二冊の判例集成の作業を終えた。

しかし、その後、異なる作業の点検中に、今まで予想もしていなかった 「台湾慣習記事」 なる雑誌を手にし、過去に眺めたことのあるデッサンの発見を端緒に再び「判例」と巡り合い、再度判例内容について既存の判例蒐集情報との照合点検が始まり、 既に 「要旨・摘録」 として、採録している判例と訴訟番号・判決年月日等の符合を確 認、「覆審法院判例」 の百件余を超える未収録判例も発見確認した。この出来事は、資 料屋の資料探索の血を鼓舞することとなった。

それは、ここに至るまでに、もう一つ確認出来なかった (第一次創刊)「臺法月報」 明治三十八年六月から明治三十九年十一月発行の十七冊の雑誌の詳細である。これまでの学術情報調査では雑誌名の指摘は出来たが、それ以上の内容確認の方便は全くな かったようで、先の 「臺灣慣習記事」復刻版の発行所を振出しに、調査探索をごく自然の流れの中ではじめていた。それは、右に、左にと資料反応を追いかけ、迂回しながら遂に、資料所蔵館に到達したのである。

「中華民国国立中央図書館臺灣分館」同図書館関係者には、色々と無理な願に耳を傾けて頂き、各種の事情を乗り越え、資料の入手公開について特別の御配慮も頂き、今まで「まぼろしの資料」としての存在記録はあっても直接手にして点検することは、過去の歴史の中では実現出来なかったことを、複写資料の入手により新たに三百余件の関係判例を確認することが出来た。そのうえこれらを先の出版物の¢補遺£として、出版することについても同所蔵図書館からの快い同意を頂くことが出来た(中華民国国立中央図書館臺灣分館 [(85)図閲字第○二○九三号])。

ここに研究対象資料としての(補遺)出版の経過を紹介し、同図書館の御厚意と御協 力によって実現出来たことを図人として特に銘記したい。

 

平成九年十一月     編集構成 小森 恵

 

 



台湾総督府覆審・高等法院編纂
覆審・高等 法院判例 補遺

全2巻 バクラム上製本 2冊 
1巻 (436+24頁)2巻 (550+34頁)

全体資料【摘要・月報】対象一覧(明治期)付
定価 ¥36,750.-(本体 ¥35,000. + 税)

 



既刊分 本冊 全12巻

明治29年ー昭和18年 7,979頁 (1994年3月刊行)

揃定価 ¥252,000.- (本体 ¥240,000. + 税)

 

1巻:明治29年ー大正9年(728頁)7巻:昭和10-昭和12年(677頁)
2巻:大正10-大正11年(478頁)8巻:1- 6巻(明治40-45)
3巻:大正12-大正13年(502頁)9巻:7-15巻(大正 2-10)
4巻:大正14-昭和 4年(811頁)10巻:16-25巻(大正11-昭和6年)
5巻:昭和5 -昭和 6年(709頁)11巻:26-31巻(昭和 7-11年)
6巻:昭和7 -昭和 9年(628頁)12巻:32-37巻(昭和13-18年)

 

 

 



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